なぜ上位足、下位足が大事なのか?マルチタイムフレーム分析の重要性

どうも、佐々川です。

今回は、上位足や下位足を分析するマルチタイムフレーム分析がテーマです。

 

これまでの記事でも、
「上位足と同方向かどうかは必ずチェックしましょう!」
「上位足と逆行するエントリーはNG」

なんて口うるさいほど何度もお話してきましたが、
”なぜ”大事なのか正しく理解できていますか?

”なぜ”と疑問に思い、
その疑問を解消していく。

この繰り返しがトレーダーとしても、人間としても成長する原動力になります。



基本は4つの時間

複数の時間足のチャートを眺めつつも、
エントリーやイクジットのタイミングを取ったり、
損切りを決断するメインの時間足を決めているトレーダーは多いいと思います。

「そんなん決めてないよ、いつも適当だよ」

なんて人は早急にメインの時間足は決めて下さい。
とてもとても大事です。

ちなみに僕のメインの時間足、得意としている時間足は5分足。

※本当は1分足メインで勝負したいけど、
動きが早すぎて今の僕のトレード手法、トレードルールでは分析に時間が掛かりすぎて対応しきれない。

 

マルチタイムフレーム分析を一言でいうと、
メイン時間足以外の時間足について相場状況を調べることです。

メイン以外で分析すべき時間足のお勧めは、
メインの時間足の2つ上の時間足、1つ上の時間足、1つ下の時間足

例えば、5分足の場合、
・2つ上→1時間足
※30分足でもいいけど、15分足の2倍程度と近すぎるので僕は1時間足にしています
・1つ上→15分足
・1つ下→1分足
です。

 

メインの時間足1つと、メイン以外の時間足3つ、
合計4つの時間足の相場分析を基本スタイルにしています。

 

マルチタイムフレーム分析をなぜ行う?

「メインの時間足の分析だけでも大変なのに、なぜ他の時間足までみないといけないの?」
「兼業トレーダーだし、そんな時間ないよ」

まあ、気持ちは非常にわかります。
FXを始めた頃僕も同じように思ってました。

しか~~し、
厳しい厳しい為替市場で勝ち組になって
利益を得る覚悟があるならマルチタイムフレーム分析は必須も必須、必ず行うべきです。

 

パラメーター調整でありもしない必勝法を
探す時間があるならマルチタイムフレーム分析のレベルを上げる方が何百倍も価値がある。

 

「なぜ、そんなに重要なの?」
「なんの為に行うの?」

マルチタイムフレーム分析は、
市場参加者の空気を読む為に、自分とは異なる時間足のトレーダーが向いている方向を確認する事
が最大の目的です。

 

僕はあまり得意ではないけど、
日常生活でも空気を読む事は大事ですよね。
人間関係のイザコザを減らしたいなら現代人には必須のスキル。

 

FXは日常生活の何百倍もシビアな世界。
当然ながら、市場参加者の声を聞き、相場の空気を読む事は日常生活よりも的確に行えないと駄目なのです。

 

上位足はなぜ分析するのか?

『長期間の時間足の方が参加者が多く、有効に機能しやすい』
と言われており、
これは覚えておいて下さい。

5分足メインのトレーダーより、
1時間足メインのトレーダーの方が多く、
日足メインのトレーダーはさらに多い。

自分がメインにしている時間足よりも
上位足をメインに見ている市場参加者の方がパワーが大きく、その力には絶対に逆らってはいけない

上位足の分析こそ、相場で多数派の声を聞き、相場の空気を読む為に行うのです。

 

僕は5分足でデイトレをメインに行っていますが、
1時間足のトレンドには決して逆らいません。

1時間足にトレンドがない状態でエントリーする事はあっても、
1時間足のトレンドに逆らう方向にエントリーする事は決してしません。

さらに言えば、
日足のトレンドにも逆らわないようにしています。
(厳密にはルール化まではしていません)

 

5分足がダウも移動平均線も綺麗な上昇トレンドを示していても、
15分足や1時間足が下降トレンドであるならロングエントリーするのはとても危険。
1時間足でみてみると絶好の戻り売りの場面だったりするのです。

この場合の相場の空気はショート目線。
売り時を探しているトレーダーの方が多い。

5分足のチャートだけを見ていては、正しい相場の空気、正確な今は決してわからないのです。

 

上位足のトレンドに逆らう光景は
強者に挑む勇者のようで物語的には面白いかもしれませんが、相場で勝ち続ける為には即止めるべきです。

冷静に現状を分析しパーティーを勝利に導く
魔法使いや賢者こそ目指すべきで、決して勇者を気取って大魔王バーンに挑んではならないのです。

▼大魔王バーン
(わからない人は『ダイの大冒険』読んでね)

最近の漫画だと・・・
大筒木カグヤには逆らわず、戦わず、従うべきなのです。

▼大筒木カグヤ
(『ナルト』のラスボス バーンと似てると思ったのは僕だけ?)

 

下位足はなぜ分析するのか?

上位足は相場の空気を読む為に行うのに対し、
下位足は売買のタイイングを取る為に行います。

 

上位足の分析は必須ですが、下位足はケース・バイ・ケース。
行う時もあれば、そうでない時もあります。

重要性でいうと、
上位足の分析>>下位足の分析

オレンジ四角の箇所で、ロングエントリーのタイミングを探る

例えば、上のチャートのように
上昇トレンド中の5分足が一時的に下げて押し目を築いているとします。

直近の上昇に対して、50%程下げた辺りから買いのタイミングを図ろうと試みますが、
そんな時は僕は1つ下の1分足をよく見ます。

 

▼5分足のオレンジ四角で囲んだ部分に対応するのが、
下の1分足のオレンジ四角

 

1分足のチャートをみると、
ロングエントリーのタイミングが明確で迷いがなくなります。
僕なら、このチャートを見て迷いなくP1とP2でロングエントリーします。

P1はグランビルの法則のポイント②に該当。
しかも、20STO(20期間のストキャス)も上昇に転じ、大衆心理も上向き。
タイミング的にはやや早いとも感じるので、
試し玉として通常の1/4程度の枚数で買います。

p2はグランビルの法則のポイント③に該当。
僕が最も好きなポイントで、20STOも高止まりしているので安心してロングエントリーします。

このように、下位足でエントリーのタイミングを取ると、
より細やかな判断が可能となり自信を持ってエントリーしやすくなります

※メインで1分足を用いる場合は、下位足の分析は気にしなくていい
出来ませんもんね

 

上位足からみていく

『森を見て、林を見て、木を見て、たまに大地を見る』
僕が作った造語ですが、これも覚えておいて下さい。

森と林が上位足で、木がメイン足。たまに見る地面が下位足。
上位足から順番にみていきます。

 

具体的に僕が日々何をしているかというと、
夜22時頃パソコンを開きMT4を立ち上げると
直ぐに1時間足を眺め、トレンド分析とエッジ分析を5分~10分程かけて行います

上昇トレンドか、下降トレンドか、それとも方向のない持ち合いか。
トレンドに勢いがあるか、勢いは減速していないか。

前回の高値と安値はどこか。
レート(現在値)の上下近くに抵抗線や支持線はないか。
トレンドラインやチャネルラインはどう引けるか。
ペナントになっていないか。

そんな事を考えながら1つ1つ確認していくのです。

 

それが終わったら、15分足、そして最後に5分足。

ここまで来たら、現在の相場の空気がだいぶ読めている。
今日は買いなのか、売りなのか、それとも方向感がないからお休みなのか。

相場の今が把握できている。

 

そして、エントリーしたいポイント、押し目や戻りを築きだしたら
1分足をチラチラしながらタイイングを図る。

 



【簡易版】マルチタイムフレーム分析

マルチタイムフレーム分析を行う為に、
各時間足に設定した画面を開く(タブを遷移させる)のは少々面倒、手間だという意見をよく聞きます。

そこで、移動平均線を使った簡易版のマルチタイムフレーム分析も紹介しておきます。

上のチャートで、
60SMAを15分足における20SMAと見立て、
240SMAを1時間足における20SMAと見立てています。

もちろん、60STO、240STOも同様に15分足、1時間足における20STOです。

※15分足は5分足の3倍で、20×3=60
1時間足は5分足の12倍で、20×12=240

この方法だと、1つのチャート画面で上位足2つのトレンドはひと目で把握する事が出来て便利です。

 

誤解なきように言っておきますが、この方法を推奨してはいません。
効果も威力も半減しますが、
それでも、1つの画面で表示出来るのは魅力です。

僕の使い方としては、
5~10分はきちんと上位足は別画面を開き
トレンド分析とエッジ分析を行いますが、
その後メインの5分足で上位足2本のトレンドを再確認するようにしています。

これで決してトレンドを間違わなくなるし、自分が行った分析を思い出すキッカケにもなります

 

今回の記事どうでした?
『缶ジュース一本よりも価値があった!!』
そう思って頂けたら、ポチっ♪とm(_ _)m
【記事下】人気ブログランキングへ

【記事下】にほんブログ村へ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで"佐々川 和久"をフォローしよう!

スポンサードリンク

コメントはこちらにどうぞ♪

このページの先頭へ