移動平均線のパーフェクトオーダーでトレンドを掴むコツとお勧め設定
どうも、佐々川です。
今日のテーマは、パーフェクトオーダー。
「パーフェクト?カンペキ?・・・天才!!」
パーフェクトオーダーという言葉は有名でない
かもしれませんが、意識せずに使っている人は意外と多いのではと思います。
今回の内容はそこまで難しくありません。
基本からその本質にズイズイと迫った移動平均線やMACDの記事よりも、だいぶ理解しやすいと思います。
妻も今回の説明はあっさりと理解してくれました♪
もくじ
パーフェクトオーダーとは?
パーフェクトオーダーとはトレンドを把握する為の手法の一つ。
計算期間の異なる3本以上の移動平均線が、
順序正しく完璧な並びになっていればトレンドが発生していると判断します。
注目すべきは2つだけです。まず、
移動平均線が計算期間に応じて順序正しく並んでいるか。
例えば、
下から、長期線、中期線、短期線となっていれば上昇トレンドで、
下から、短期線、中期線、長期線となっていれば下降トレンドです。
そして、順序正しく並んでいる場合、
移動平均線の間隔が広がっていればトレンドに勢いがあると判断します。
表示させる移動平均線の種類はなんでも構いません。
SMA(単純移動平均線)を用いる人もいますが、
EMA(指数移動平均線)でないと駄目という人もいます。
僕もパーフェクトオーダーとしてトレンドを分析する場合は、EMAの方が相性がいいです。
※パーフェクトオーダーでは、傾きよりも順序が大事です。
EMAで多少傾きがフラフラしてもあまり問題は感じません。
【具体例1】 フィボナッチ数を用いた設定が有名
移動平均線の設定期間に悩まれたら、フィボナッチ数を参考にしてもいいかもしれません。
※フィボナッチ数
1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597・・・・
「20前後の数を選ぼうかな・・・」となった場合、
22よりも、フィボナッチ数の21を選択する人が多いいと思います。
多くの人が選択する期間の移動平均線は、
多くの人がサポートラインやレジスタンスラインとして意識しているという事なので、有効に作用しやすいのです。
パーフェクトオーダーの設定として、
(短期線、中期線、長期線)=(8,21,55)
や、
(短期線、中期線、長期線)=(21,75,200)
などの期間が有名です。
決まりは無いし、移動平均線を4本、5本と表示させてもOK。
自分なりの設定を是非みつけて下さい。
こういう作業は楽しいですよね♪
【具体例2】 5分足、15分足、1時間足の20EMA
有名ではないけれど、
5分足をメインとする場合に次のような設定も面白い。
(僕が好きな設定です)
短期線→20EMA
中期線→60EMA (15分足における、20EMA)
長期線→240EMA(1時間足における、20EMA)
青四角の箇所は、下から20EMA、60EMA、240EMAと並んでいます。
よって下降トレンドと判断しショート目線。
絶対にロングエントリーはしません。
赤四角の箇所は下から240EMA、60EMA、20EMAと並んでいます。
よって上昇トレンドと判断しロング目線。
絶対にショートエントリーはしません。
【具体例3】 GMMAもパーフェクトオーダーの一種
有名で愛好者も非常に多い、GMMAもパーフェクトオーダーでトレンドを捉える為のものです。
長期と短期の2つのインジケーターがあり、
それぞれ6本のEMAを描画します。
パラメーターは
長期線=(30, 35, 40, 45, 50, 60)
短期戦=(3, 5, 8, 10, 12, 15 )
となっていて、変更は出来ません。
GMMAとは、これら12本のEMAで構成され、
長期線のパーフェクトオーダーでトレンドを捉え、
短期線でエントリーやイクジットのタイミングを図る、
という使い方をします。
短期線でタイイングを図る方法は奥が深い。
興味がある人は、陳 満咲社さんの本を読んで下さい。
書籍としては珍しく非常に濃い内容です。
1回目、サクッと通して読み。
2回目、メモやマーカーをしながらジックリ読み。
3回目、実際のチャートで検証しながら自分のものにする。
それだけの価値は十二分にあります。
※GMMAとは所詮12本のEMAなので、MT4標準の移動平均線を12本描画してもOKですが、
いちいち設定するのが面倒なので、長期線(GMMA_Long_v1)、短期線(GMMA_Short_v1)と2つのインジケーターにまとめたのでしょうね。
※MT4用のインジケーター
GMMA_Long_v1.mq4
GMMA_Short_v1.mq4
GMMAとMACDの相性は抜群!!
僕はGMMAを使う場合は、サブウィンドウにMACDを表示させます。
設定は(30,60,9)です。
以前の記事でも書きましたが、MACDとは2本の移動平均線の差で、
(30,60,9)MACDは、30EMAと60EMAの乖離を1本のラインで描画します。
※30EMAと60EMAを選択した理由
GMMA(長期)6本のうち、一番短い期間が30EMAで、長い期間が60EMAだから
GMMAとMACDの組み合わせチャートでは、
GMMA(長期)がパーフェクトオーダーの場合、
トレンドと同じ方向にMACDが傾いているか
に着目します。
赤四角の箇所は、GMMA(長期)が上昇トレンド、
かつ、MACDも右肩上がりです。
上昇トレンドに勢いがあると判断し、ロング目線。
青四角の箇所は、GMMA(長期)が下降トレンド、
かつ、MACDも右肩下がりです。
上昇トレンドに勢いがあると判断し、ショート目線。
MACDを表示させなくても、GMMAの開き具合を
見ればトレンドの勢いはつかめますが、人間の目で微妙な差異を捉えるには限界があります。
しかし、(30,60,9)MACDを使うと、
GMMAの開き具合をより明確に、より鮮明に把握する事が出来るのです。
GMMAとMACD、かなり合理的な組み合わせだと思います。
GMMAならレンジ相場も把握しやすい
トレンドフォロー至上主義の僕にとっての天敵はレンジ相場。
GMMAの長期線は、そんな天敵のレンジ相場も教えてくれるのです。
オレンジ四角の箇所は、
GMMAの長期線が横ばいで、
間隔も狭くなっているのでレンジ相場と判断し、トレードはしません。
レンジ相場の時は逆張りで仕掛ける人がいますが、
僕は一切しません。
トレンド相場を待ち、押し目や戻りを狙う事しか出来ません。
どんな相場状況でも取ろうとすると、結局どこでも取れなくなる。
そういう事を嫌という程経験しているので、
僕は自分に出来る事(トレンドフォロー)を淡々と行うのです。