含み損に耐えられない(><)エントリー後すぐ逆行する原因と対処法
どうも、佐々川です。
先日、コンサル生のMさんと新橋でランチを
している時に相談を受けた”含み損”が今日のテーマ。
初心者の多くが同じ悩みをかかえていると思います。
誰だって、含み損はイヤですからね。
もくじ
まず、認識を改めるべき
トレンド分析を徹底し、
十分に押し目や戻りを待ち、
相場が動きやすいエッジポイントを丁寧に狙い、
「よし!ここが最適のエントリーポイントだ」
そう自信を持って意気揚々とエントリーしても、
すぐにレートが逆行し、損益欄のマイナスの赤字額が大きくなる・・
「あると思います。」
僕もしょっちゅうそんな場面に遭遇しています。
マイナスの赤字が表示されている状態は見たくもないし、
含み損は誰だってストレスです。
ですが、チャートの天底でエントリーしない限り
レートが多少逆行するのは当たり前だし、
狙ってチャートの天底を100%の確率で捉える事も不可能。
含み損のストレスで悩んでいる人はまず、
現実を受け止める事、正しい認識を持つ事から始める必要があります。
含み損というのは決して間違った状態ではありません。
”揺らぎ”のある相場において含み損は避けることが出来ないもので、
投資家は含み損と上手く付き合っていかなければならない宿命にあります。
含み損によるストレスも、トレードにおける試練のようなもので、
そこから逃げるのではなく、克服して初めて大きな果実を与えてくれるのです。
相場というのは
買われすぎては売られ、売られすぎては買い戻され、
常にその瞬間における最も適切なレートを形成しようとします。
ダウ理論にも”平均は全ての事象を織り込む”とあります。
仮に人為的な作為や、突発的なイベントが
があったとしても最終的には合理的な価格に収束するのです。
そのように行き過ぎては修正し、
最適な価格に収まろうとする過程が、
揺らぎの本質であり、チャートが波形を描く原因です。
売り手と買い手が常に綱引きをしながら、
チャート上に波を描いているのです。
※本格的に勉強したい人は是非、波動理論を学んで下さい。
僕もいつかは記事にするつもりですが、難易度が高くうまく説明できるかちょっと不安です。
中途半端に記事にして誤解を招くより、正しく伝えられると確信が持ててから記事にしてみます。
その波形が相場における”揺らぎ”であり、
だからこそ含み損というのは避ける事ができない性質のものなのです。
目線は本当に合っている?
一時的には含み損を抱えても、
時間とともに自分が意図した通りにレートが進行し、
含み損は次第に含み益に変わっていく。
そのようなトレードにおける含み損は、
相場の”揺らぎ(波)”が原因ですし、
このようなケースは健全な含み損の状態だということです。
ですが、時間と共に含み損が拡大し、
逆方向に勢いが加速しついには損切りラインに到達してしまう。
そんなトレードが全体の半部くらいを占めるようになると黄色信号。
そのような場合は分析手法、トレード手法に
致命的な欠陥がある可能性がありますが、
コレばかりは個々のトレードを詳細にみてみない事にはなんとも言えません。
(だからこそ、メンターの存在が重要だったり、投資コンサルのようなサービスに意味がある)
ただ、これまでに僕が遭遇してきた事例では、
マルチタイムフレーム分析に原因がある場合が最も多く、
要するにそれぞれの時間足で参加しているトレーダーとの目線が合っていないのです。
例えば、5分足では絶好の押し目買いのチャンスであったとしても、
1時間足では、すぐ上に大きなレジスタンスラインがあり、
厚い売り指値が上値を抑えているかもしれません。
心当たりがある方は、メインとしている時間足
以外の時間足をどのように活用し、分析するかを再検討してみて下さい。
参考記事
▼
『なぜ上位足、下位足が大事なのか?マルチタイムフレーム分析の重要性』
【厳選】含み損の対処法5つご紹介
ある程度の含み損は仕方ない、
それを十分認識したうえで、
それでも含み損はイヤだという率直な気持ちも大事にしたい。
含み損や、それによるストレスを軽減する為にどのように対処していくべきか?
一般的に知られている対処法や、
僕のオリジナルの方法もご紹介します。
メインの時間足を短くしてみる
どのようなトレーダーでもメインに見ている時間足があると思います。
(もしそのようなメインの時間足がないなら、それはそれで別問題)
含み損の幅(Pips単位)を減らす為に、
メインの時間足をより短期のものにする
という方法があります。
含み損を抱えにくいという点では効果はありますが、
オススメはしません。
極論を言えば、5秒足や1分足などを用い、
数十秒から数分ででトレードを完結するような
スキャルピングを行えば含み損のストレスはほぼなくなります。
しかし、同時に損切りの頻度が増大し、
損切り貧乏になってしまう危険性が増します。
もちろん、危険性を正しく認識し自分のスタイルとして
超短期足でスキャルを行うのであれば構いませんが、
損切り幅を減らしたいという目的で行うのであれば決してオススメ出来ない対処法です。
ただ、10人に1人程、この対処法がうまくハマる人もいるので、
知識としては知っておいてもいいと思い紹介しました。
枚数を減らしてみる
含み損の額(実際に金額)を減らす為に、
1回のトレードにおける枚数を減らす
という方法があります。
例えば、これまで1万通貨でエントリーしていたなら、
5000通貨にするのです。
そうする事で含み損も金額ベースでは半減し、
含み損によるストレスも軽減され耐えられるようになるかもしれません。
含み損によるストレスに対しては、
どうのようにしたら耐えられるのか?
そのように考えるのが大事なのです。
ストップロスを入れたら、チャートから離れる
実際の行動を使った対処法もあります。
エントリー後、ストップロスを逆指値で入れたらしばらくの間チャートから離れるのです。
食事をしても、風呂に入っても、運動しても、読書してもいい。
とにかくチャートを見れない状況を強制的に作ります。
この方法は、今でもたまにしますが効果は抜群です。
チャート画面は閉じてもパソコンから離れずに違う作業をしてはいけません。
ここだけは要注意。
チャートを閉じていても、パソコンの前だと
どうしても気になってしまい、ついついチャートを立ち上げてしまいます。
物理的にチャートから離れることが大事なポイントです。
下位足の分析を取り入れる
下位足の分析を取り入れてみるのも効果的です。
下位足の分析をしていない人がほとんどだと思いますが、
エントリーのタイミングを測るのに下位足分析は非常に有効です。
特に効果的なのは、ラインを意識したエッジ分析。
下位足で意識されている(機能している)、サポートライン、
レジスタンスライン、トレンドライン、チャネルラインなどをうまく掴み取り、
相場の動きに乗れれば含み損を抱えるようなトレードは大幅に減少します。
相場の声、”旬の風”に耳を傾ける
うまく言葉にしにくいのですが、相場には
その瞬間でチャートがどちらに動きやすいのかを教えてくれる
風のようなものがあり、風が止まるとチャートが停滞します。
相場の声と言われたりしますが、僕は”旬の風”と呼んでいます。
▼”旬の風”とは、こんなのをイメージ
トレンドとはまた別に、
今、この瞬間どっちに風が吹いているか?
そんな旬の風を捉えることができれば、
エントリー後すぐに含み損を抱えるような状況を少なくする事が出来るようになります。
熟練トレーダーは”旬の風”を自然と感じられますが、
明確な指標としてインジケーターに頼っても構いません。
むしろりインジなら常に一定した精度で風を捉える事が出来る。
そのような風を捉えるインジは多数あります。
最も有名なのはドラゴンストラテジーのドラゴンメーター。
※ドラゴンストラテジーは
『トレードの軸(AXIS)を作る【初級編】推奨教材とオリジナル特典』の推奨教材
僕もドラゴンメーターを長い間愛用していましたが、細かい点で使い勝手が悪かった。
「マルチタイムで全ての時間足を確認したい」
「数値ではなく、もっと明確な風をざっくりと感じたい」
そのような不満がたまり、欲求がどんどん強くなり、
もっと洗練されたツールが欲しくなりました。
そこで、
自分のなかである程度アイデアが思い浮かび、
ロジックも固まったのでサクッと作ってみました。
(アイデアさえあればそれを形に出来る!つくづくSEをしていてよかったなと思いました)
僕が作成したオリジナルインジの名前は、
MTF_CurrentWind。
まさに、マルチタイムに今の風、
旬の風を捉える事だけに特化したサポートツールです。
マルチタイムなので、当然ですが下位足の風を感じる事も可能です。
MTF_CurrentWindの詳細は別記事で紹介しようと思います。
それでは今日はこの辺で。
PS.
含み損で悩んでいたMさんは1時間足メインのスイングトレーダー。
MTF_CurrentWindを用い、下位足である
1分足、5分足、15分足、30分足の風が揃ってからトレードをするようしました。
また、エントリー後は30分以上パソコンを閉じるようにしたそうです。
それにより、トレードチャンスは若干減ったものの、
含み損に関しては大幅に緩和され、ストレスも激減したようです。