【FX最重要スキル】トレンド分析で『方向』と『勢い』を見極める
どうも、佐々川です。
FXを実践するうえで僕が最重要スキルと位置付けているトレンド分析が今回のテーマ。
といっても、難しい話しをするのではなく、
これまでお話してきた移動平均線やダウ理論などの
各記事がどういう位置づけなのかをトレンド分析という視点でまとめてみただけです。
まとめ記事なので各記事へのリンクは多いい。
是非お気に入りにこの記事を登録するなりして、
自分の手法・ルールで勝てなくなった時、
迷いが生じ始めた時に、
「トレンド分析がきちんと行えているか?」
を再確認してみて下さい。
何をもってトレンドとするか?
刻一刻と変化するチャートの右端で、
トレンドを正確に把握することはとても大事な作業で、冷静に淡々とこなし続ける必要があります。
その為には
「何をもって、どういう状態をトレンドとするか?」
というものを事前に決めておく必要があります。
一般的なトレンドの定義とかではなく、
相場分析をする上で、
チャートが○○な状態になったらトレンド状態としよう、
と自分で決めておく、自分なりのルールのようなものだと思って下さい。
これはトレーダーとしての大事な大事な作業の一つで、
トレンドフォロー派はこのルール作りにこだわり、徹底的に磨き続けるべきです。
事前に大事なポイントをお話しておくと、
トレンドとはベクトル量であり、”方向”と”勢い”の2つの要素があります。
”方向”が定まる(上昇or下降)だけでなく、
”勢い”を伴って初めて本物のトレンドだと認定出来るのです。
ダウ理論でトレンド分析
ダウ理論はまさに
「何をもってトレンドとするか?」
に答えてくれるよく出来た理論で、
必ず6つの原則を完璧に理解して使えるようにしておいて下さい。
▼参考記事
『チャートの高値と安値に注目セヨ!ダウ理論でトレンドを分析する手法』
ダウ理論では『方向』と『勢い』を次のよう定義しています。
■方向
高値・安値の切り上げは、上昇トレンド
高値・安値の切り下げは、下降トレンド
(原則6:トレンド転換は明確なサインがでるまで継続する)
■勢い
トレンドは出来高を伴って初めて本物とよべる
(原則5:トレンドは出来高でも確認されなければならない)
株と違いFXでは出来高は確認出来ないので、軽視されがちですが
出来高=投資家心理、
そして、
投資家心理=オシレーター系指標の増減
であると考えれば、
出来高を伴った(勢いのある)本物のトレンドかどうかはオシレーター系指標で判別出来るのです。
▼参考記事
『オシレーター系指標の本当の見方!科書通りの使い方では破産する。。』
移動平均線でトレンド分析
トレンド分析を語る際、移動平均線を外す事は出来ません。
最も多く用いられ、最も有名なインジケーターです。
▼参考記事
『移動平均線でトレンド(相場の方向)を把握する手法を徹底解説!!』
■方向
移動平均線は設定した期間に参加したトレーダーの損益分岐点であり
移動平均線が上昇、上昇トレンド
移動平均線が下降、下降トレンド
■勢い
移動平均線の傾きが急な状態を勢いがあるとする考え方がありますが、
僕はこの考え方がちょっと苦手です。
そもそも、移動平均線の角度を絶対的に測定する事など出来ないのです。
角度を表示させるインジは無数にあるのは知っていますよ。
有料無料問わず10近くのインジを検証しましたが、どれもこれも使いものにならない。
傾きがだいたい30度以上になれば勢いがある、
そんな説明をしている教材は多数あるけど、
トレンド分析という最重要の分析をする上でちょっと頼りない。。
それよりも、ダウ理論でお話したように、
オシレーター系指標を用いて勢いのある本物のトレンドを判定する手法の方が有益だと考えています。
移動平均線の場合、オシレーター系指標と
設定期間を同期させる事が出来るという点においてこの組み合わせの相性はとてもいいのです。
▼参考記事
『意外と知らない?ストキャスティクスの設定と売買タイミングの捉え方』
また、移動平均線を複数本表示させて出来るパーフェクトオーダーや、
2本の移動平均線の乖離を計算したMACDなどは、
それ単独で”方向”と”勢い”を同時に教えてくれるのでとても便利です。
▼参考記事
『移動平均線のパーフェクトオーダーでトレンドを掴むコツとお勧め設定』
『MACDは教科書通りに使うな!弱点を克服し、トレンドを見分ける』
※【補足】移動平均線の傾きについて一言!
1期間毎に○○pips上昇したら45度なんて定義し、
後は比例関係で計算しようとしているようで、
時間足を変えると画面上は同じような傾きでもインジが計算する角度は全く異なる
そこで、移動平均線の角度モドキを計算する全く新しい概念のインジを自作しています
これが出来れば、勢い=角度というのも使えるようになるかもしれません
ボリンジャーバンドでトレンド分析
海外で1番人気のボリンジャーバンドは
サンターラインが移動平均線なので”方向”はもちろんのこと、
開き続けるシグマラインに添ってレートが推移するバンドウォークから”勢い”も把握できます。
▼参考記事
『ボリンジャーバンドは逆張りで使うな!順張りとしての、勝てる使い方』
一目均衡表でトレンド分析
一目均衡表は本来トレンド分析に用いるインジではありません。
出来ないと言っているのではありません。
相場状況から売買のタイミングまで、
トレンド以外にもはるかに多くの事を的確に教えてくれるスーパーツールだと思って下さい。
その能力を100%使いこなそうとしても、
こちらの実力がそれに見合っていなければなかなか答えてくれません。
ですが、使い方をちょこっと工夫し、
その実力の一部だけを借りるだけでも十分な情報を与えてくれる懐の深さも併せ持っています。
先行させない先行スパン(SpanModelと呼ばれています)と
遅行スパンを活用してトレンドを把握するという方法がお勧めです。